鍼で改善する症状の特徴


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西洋医学では対症療法でしか方法が無い時

腰痛や坐骨神経痛で病院へ行くと湿布や鎮痛薬を処方されておしまいということはありませんか。
これらは対症療法であり、根本から改善させるものではありません。
むしろ痛み止めを使い続けると、例え一時的に症状が和らいだとしても状態は悪化していく場合があったり、しばらく使っていると副作用のリスクもあります。このような症状には鍼で改善する事が多いです。
 
一生、薬のお世話にならずに生きていくのは無理ですが、根本的な改善策があるのなら、そちらを選択して「鎮痛薬さん、さようなら!」と言えるのが良いでしょう。
 
反対に西洋医学で根本治療ができる疾患に関して鍼灸は苦手とする事が多いです。感染症であったり、器質的な疾患、例えば骨折や脊柱菅狭窄症、椎間板ヘルニア、悪性腫瘍等に対しては決して原因にアプローチする施術にはなりません。
 
骨折であれば骨の癒合スピードを速める事ができるようです。また骨折に伴う周辺の軟部組織緊張を緩める事はできますが、勿論整復はできません。
悪性腫瘍であれば治療の副作用を軽減を図りQOLを向上させるのは可能ですが、悪性腫瘍に効果はなく直接アプローチするのは禁忌です。
 
また脊柱菅狭窄症や椎間板ヘルニアの症状の原因となる増殖した骨や飛び出た椎間板に対して鍼で骨の増殖を無くしたり、椎間板を元の位置に戻す事はできません。
 
鍼は原因不明だとか、またはストレスだとか、加齢だとか検査しても症状に直結するような異常所見が無い場合に適応となる事が多いです。
 
一方、西洋医学は検査して症状に起因していると思われる異常のある疾患、つまり器質的な疾患に対して適応となる事が多いです。

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お風呂に入ると痛みが和らぎ、冷やすと悪化する。

入浴

温めると、その部分の温度が異常に高くなるので、その熱を血液で他所へ持って行くために、血管が拡張して血液循環が良くなります。
だから温めて痛みが和らげば、まず血液循環障害なので、鍼施術の対象です。
逆に冷えると痛みます。中国医学では「温まれば血流が良くなり、冷えれば血も凝固する」といって、曇りや雨など、寒い日に鍼をしてはならないと書かれています。

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酒を飲んでいる途中や翌日に悪化する

ビール

酒を飲むと血液循環が良くなるから、痛みが悪化するはずがないと思いたいのが人情です。
確かに酒を飲むと、人間の毛細血管が広がって赤くなり、体温も上がります。しかし、そのあとで寒気を感じます。

これはアルコールが発熱し、熱を逃がすために体表の血管が広がって赤くなり、体温が上がりすぎないように一定に保とうとするからです。
しかし脳は酔っぱらっています。つまり麻酔が効いているわけですね。そこで調子に乗って体温を放出していると、予定の体温より下がってしまう。
「これはヤバイ、これ以上に体温が下がったら、死んでしまう」と、脳としては体温放出を止め、慌てて血管を閉めにかかるのです。そのときに鍼で広げた血管まで閉められてしまうのです。それで鍼の施術効果はストップ。
このときに体温が下がりすぎるから、寒気を感じるわけです。飲んでなければ雪の中でも凍傷になるだけなのに、飲んでいると凍死してしまうのは、アルコールが入ると血管を閉めず、体温が下がりすぎてしまうからなのでした。

それで中国医学では「飲んだものに鍼するな! 鍼したあとに飲ませるな!」と諫めています。これも血流です。

寝ていると、夜中から起床時に痛みが出る。

夜明け

寝ていれば、使っているわけでなく、むしろ休めているのに痛みが出る。これは非常に不思議です。
実は、人間は夜行動物ではなかったのです。

だから日中にエサを探すなど動き回り、夜はおとなしく眠っていたのです。動き回るとなれば、心臓は馬車馬のように動いて、手足に血液を送り込み、十分な酸素を供給しなければなりません。
しかし心臓も休息しなければ疲れてしまいます。そこで手足を動かす必要のない夜間には、心臓の鼓動が穏やかになり、血圧も低くなります。
すると収縮した筋肉には、筋肉に血管が押さえつけられているので十分な血液が供給されず、酸素不足となって筋肉が硬直し、神経を締め付けて痛み始めるのです。

これも血圧が低くなると血流が悪くなるから起きる現象です。                         

運動したあとは痛みが悪化する

ランニング

これは筋肉が収縮していると、その筋肉内の血管が圧迫されて血流量が少なくなり、その少ない血液から運動に必要な酸素を取り込むので、結果として運動すればするほど血液や酸素不足となり、筋肉収縮が強くなって神経を圧迫するため、痛みが悪化するのです。
だから縮んでしまった筋肉は、それに見あう血液量の運動しかできないのです。
これも圧迫された血管の血流量が少ないから起きる現象です。


台風が来たり雨が降ると痛みが出る。

雨雫

台風が近づいたり、気圧が低くなると、腰痛や頭痛の起きる人があります。これも血液循環障害です。
まず台風が近づいたり、気圧が低くなると、血圧が一定なので、血圧に押されて血管が広がります。
血管が広がれば、血が流れやすくなって、血圧は下がります。
「なんだ、血管が広がって、血が流れやすくなれば、いいんじゃないか」と思います。
太い血管の中を血液は流れますが、中には筋肉で圧迫された血管もあります。ところが血液は、そんな圧迫されて狭くなった血管など通らず、気圧という周囲圧力が減って通りやすくなった血管のほうを流れるわけです。
 
つまり、これまで筋肉に圧迫されて、他の循環路と2:3で流れていた血液が、他の循環路が広がって流れやすくなったため1:4とか1:5で流れるようになるわけ。
 
血も水ものですから、流れやすいほうを流れますよね。
すると今まで、少ないながらもある程度の血液が供給されていた収縮した筋肉は、血液が流れないので酸素不足となり、ますます収縮する。
すると神経が圧迫されて痛みが悪化する。
これぞ血流の悪循環ですね。
 
そこで鍼を緊張した筋肉へ入れて緩めることにより、圧迫された神経と血管を開放してやれば症状が改善します。

 

鍼で改善する症状のまとめ

背中に鍼
鍼の適応疾患は、血液循環障害による疾患です。
つまりリウマチやヘルニアの痛み、骨疎鬆症などは骨の疾患なので、いくら鍼麻酔で有名な鍼であっても一時的な効果しか無く、たぶん三日ぐらい痛みを和らげる程度でしょう。
血液循環障害による疾患とは、例えば脳出血や筋緊張による神経痛の痛みです。
脳出血は頭皮へ刺鍼することで頭皮の血流を改善し、その血管が頭蓋骨内へも繋がっているために出血の吸収を速め、翌日にも出血が消えるとされています。
いくら脳出血が鍼で改善するといっても、日本で適応症として一般的に認知されているのは画像診断でも異常所見が見当たらない疼痛でしょう。
また急性痛、例えば寝違いやギックリ腰は慢性痛より早く改善が見られ、一回目から大きく改善する事が多いです。
鍼で改善する痛みは、血液循環障害による痛みです。つまり筋肉を始めとする軟部組織の痛み。原則として、血流が悪くなると痛みが増すのです。