寝違いの症状とは

寝違いになると首を動かすと後頚部から側頚部が痛みますが、背中まで痛むことがあります。片側だけの場合もありますが、左右両側共に痛む場合もあります。しかし赤く腫れたりりすることはありません。起床時に発症することが多い。
 
私自身も寝違いをやったことがあります。鍼灸学校に通っていた時です。
ひどいもので、ベッドから起きる時も頭を手で支えないと起き上がれず、首が動かせないので振り返るのにも、ロボットの様に体ごと捻っていました。


寝違いの原因とは

一番多いのが、やはり頚、肩、背中の緊張がベースにあります。寝違いを起こしやすい時というのは毎日が忙しかったり、事務作業が続いていたりと、首~肩が凝っているときが多いのではないでしょうか。疾患別の鍼灸治療を読んでいたら、大体わかってもらえると思うのですが、肩こりや頚椎症、五十肩や寝違いというのは元は同じで首、肩、背中の筋緊張なんですね。この部分の筋緊張をベースに症状が急激に起こったり、慢性のモノで神経を圧迫したりだとか、椎間板がでたりだとか出方が違うだけです。それのベースが首・肩のコリなので、やはり早目に手をうっとかないといけません。

筋緊張がベースにあって、寝ているときの首の位置が変に傾いてたりして不自然な位置にずっと維持されていると筋肉が緊張をします。特に、夜から明け方というのは心臓の拍動がゆっくりになります。休息の時間なので、血液というのはそんなに必要ではないからです。あえて、言えば寝ているときは栄養の消化吸収の方に重きが置かれるので、血液は内蔵に送られる。一方、昼間のように体を動かしているわけではないので、筋肉にはあまり血液は送られないのです。しかし、そんな時間帯に負担がかかる姿勢で寝ていると、ますます首の筋肉は虚血状態になり、痙攣します。ちなみに、寝違えの特効穴である人差し指と中指の間で、指の第3関節より1センチほど手首側に向かったとこにある、「落枕」というツボは中国語で「寝違える」という意味です。中国人も枕から頭がずれて、寝違えたのだということが推測できます。

また、お酒を飲んでから寝ても、飲酒後は血行が悪くなるので、寝違いが起きやすいということがいえます。鍼した日はお酒を控えてくださいと伝えるのも、血行不良により効果が薄れるためです。

寝違いの鍼灸施術

寝違いも肩こりの施術に準じますが、三角筋や棘上筋には打たなくともよい場合がほとんどです。夾脊穴と後頚部から側頸部にかけて刺鍼します。両側だったら、うつ伏せにして、片側だったら痛む方を上にして横向けで刺していきます。夾脊穴は一番上から胸椎の反応のある所までうちます。夾脊ラインから側頸部にかけて縦に鍼をうっていきますが、注意すべきは側頸部の所では鍼尖を首から肩へカーブする高さで止めておきます。下に向けてはいけません。また、前斜角筋のあたりですと、先を前にも向けないようにします。いずれも気胸を起こさない為です。
発症してすぐなら一回で寝違いの痛みがとれます。