京都,京都市,桂,西院,西京極,上桂,洛西口,鍼灸院,頭痛,腰痛,坐骨神経痛,肩こり,ぎっくり腰,腱鞘炎,頚椎症,寝違い,ムチウチ症,顎関節症,五十肩,自律神経失調症,うつ病,円形脱毛症,胃下垂,口コミ,北陸,勉強会             

肩こりの鍼灸治療


肩こりの症状とは

首、肩、背中、肩甲骨間部のこり感や、ダルさ、痛みやそれに伴う悪心や吐き気、頭痛、口内炎、歯の痛みや浮いた感じ、息苦しさ、食欲不振、腹部の膨満感、動悸、喉のつまりや違和感(梅核気・ヒステリー球)等があります。

 
 

肩こりの原因とは

①下を向く姿勢一番多いのが長時間、下向きの姿勢を続けることです。読書やパソコン、携帯やポータブルゲーム、手芸等、我々の日常生活で手元を見ることが多々あります。この姿勢を続けると首の筋肉が緊張して首からでている頭、上肢、背中を支配する神経を締め付けます。
人間の頭は成人で体重の10~13%に相当するので、ボーリングの玉かそれ以上に重いのです。そんな重い物が下に落ちすぎないように首の後ろの筋肉が、下向きの姿勢をしているとこりかたまり、神経を圧迫し症状も神経の支配先である頭、上肢、背中にも出現します。

 
またパソコンでキーボードやマウスをずっと触っていると、腕を前に突き出すような姿勢を強いられるので腕から肩、首がこる原因になります。

②ストレスストレスにさらされると首、肩や背中の筋肉が緊張しますそれはなぜでしょう。おそらくストレスを感じると急所である首や脊髄を守る筋肉がガードする為に緊張して硬くこわばるのではないでしょうか。原始時代だと山奥に狩り出かけたが、道に迷って夜になった。辺りは真っ暗でどんな動物が飛び掛ってくるかわからない。こんな状態だったら神経も過敏になり、筋肉もカチコチに固まり鎧と化して急所を守ると考えると自然です。首を守る為に肩をすくめ、脊髄を守るために首から背中、腰までつながっている起立筋を収縮させて、神経をはりつめて帰り道を歩く。めでたく家に帰れたら筋肉もリラックスモードに切り替わって弛緩します。

現代社会では動物に襲い掛かられる心配はないですが、ストレスの原因になるものが複雑にからみあったり、気を抜けない状態が長く続くと、緊張とリラックスの切り替えがうまくいきません。休む時に切り替えることができなくて休めない状態だと肩もこるでしょう。

③ムチウチなどの強い衝撃:交通事故やスポーツ等でぶつかった時に首を衝撃から守るために一瞬グッと筋肉を固めます。お尻でも強い尻餅をついたときにもなります。このように強い衝撃を受けた場合は筋肉が固まって、自然には元に戻らないことが多々あります。よって、ムチウチをしてから、頚、肩がよくこるようになったり、尻餅をついてからお尻が冷えるようになったというのはこのパターンです。

④関連痛顎関節症や歯に問題があると首、肩もこってきますし、逆に首、肩が悪いと顎や歯に問題があります。恐らく顎や歯と関係する三叉神経の脊髄路核が頚部にまで走行しているからです。睡眠中の歯ぎしりがある場合や顎関節が痛かったり、ダルかったりすることがあります。 もちろんこういう場合、悪い所は全部治療します。頑固な肩こりがある方は思い当たるふしはないでしょうか。

また視力が悪くて矯正が十分でないと肩がこります。見えにくいとどうしても頭を前に突き出す姿勢となり首に負担がかかるからです。ですから定期的に自分の視力とそれに対して適切に矯正できているかを把握するのは重要なことです。メガネでもコンタクトでもどちらでもいいですが装着すると違和感や不快感が生じる場合もあり自分にあった方法がよいでしょう。

またレーシックという手もありますが、経験された患者さんからは却って目の調子悪くなったという声も聞いており、反対する眼科医も存在するので賛否両論の手術なのが想像できます。削った角膜はもとに戻らないでしょうから手術を希望されるにしても十分調査されてからでも遅くないと思います。

⑤枕:起床時に首、肩がこりを感じるのなら寝ている姿勢や枕に問題があるかもしれません。本来、睡眠は休息の時ですから首・肩がこるはずがないのですが、もしこるのなら睡眠中に何か原因があるのだと考えるのが自然です。一番多いのが枕ですね。高い枕を使うと始めは首の後ろが引っ張られて気持ちいいので使ってしまうのですが、適切なストレッチの時間は10~20秒なので最初は気持ちよくても、一晩中首の後ろをひっぱる姿勢はよくないです。かえって伸びすぎを防ぐために筋肉は縮もうとして緊張します。

上記の理由で首の筋肉が緊張します。
首からでた神経は肩を走行していますので、首のところで神経が緊張した筋肉に圧迫されることで走行している肩がこってきますだから片側の肩にいつもバッグを下げていてこる場合を除き、肩コリというのは首の筋緊張の結果がほとんどです。首が悪くて肩に感じるわけです。放っておくと、頚椎と頚椎の間が狭くなり、四十肩や頚椎症の原因になり腕や指にも症状がでることになります。

また首や背中から自律神経がでているので吐き気やめまい、喉のつまり感、呼吸がしにくかったり、胃腸の調子が悪いなどの自律神経症状が出現することが多々あります。

 
 
 
 

パソコンやスマホ等、日常生活で手元を見る姿勢をとる事は多い。

 

肩こりと口内炎

肩こりの鍼灸治療の要はあとで詳述しますが、首の筋肉の緊張を緩めることです。それにより今まで悩まされてきた口内炎が治ったり出なくなるということがよくあります。

口内炎も色々なものがあり、ベーチェット病のような膠原病や手足口病や単純ヘルペスのような感染症に起因するものはこのケースから除外します。ただ、それらの基礎疾患ありきの症状としてではなく、日頃経験する口内炎の大部分を占めるのは疲労やストレスが溜まった時や免疫力が落ちているなと感じる時ですよね。

なぜ首の筋肉の緊張をとると口の中にできる口内炎が治まるのでしょうか。調べてみると口腔粘膜の知覚は三叉神経が司っています。三叉神経は脳神経なので脳から口腔に走行しますが、知覚の中でも痛覚や温冷覚を司る三叉神経脊髄路という分枝が脳から脊髄を下行して第2頚髄の後角まで到達しているのです。よって上部頚椎の筋肉を緩める事で口内炎に効果があるのだと思われます。

となると三叉神経は頭頂部から前頭部、顔面部の知覚を全て司ってますから上部頚椎の筋肉を緩めることで頭痛や目・鼻・口・耳等、五官の疾患に対しても効果があるのではないでしょうか。

 
 
 
 
 
 

肩こりの鍼灸治療

肩こりの鍼灸治療の一番のポイントは夾脊穴になります。頚椎の一番上から胸椎の圧痛や普段症状を感じる高さまで、夾脊のラインにうちます。要するに首の後ろにある首の骨の両端の筋を緩めるわけです。

ちなみに夾脊穴の取穴法は、後正中から外方5分棘突起間か、棘突起の高さに取るとなっていますが、狙いは神経根周囲の筋肉をゆるめることなので取穴法よりやや外側(2~2.5cm)にとります。更に、外の背部兪穴ラインは骨に当たるか当たらないか、微妙な所なので避けます。夾脊穴は鍼尖を脊椎に当てるのが気胸を防ぐために必須になります。これにより頭を後ろから支えている後頚部の筋肉の緊張を緩めると、頭、腕、肩、背中の筋肉を支配している神経根がでてくる所なので、支配先の筋肉に効果を及ぼします。

 この夾脊穴ライン、つまり後頚部がコリの大元ということになります。逆を言えばコリを感じる所というのは、あくまでも症状がでているところであり、大元ではありません。症状が軽い人であれば夾脊穴でかなり楽になりますが、元に戻る場合があります。何故なのか・・・。それは、原因となっている所がまだあるからではないでしょうか。
 例えば、三角筋や小円筋を支配する腋窩神経を例にとると、第5・6頚神経からでて、前斜角筋と中斜角筋で形成される斜角筋隙を通過して、そのまま外下方に進み肩甲骨の前をを通りぬけ、腋窩の深部を通過し、外側腋窩隙を通って上腕骨外科頚に沿って上腕骨基部の後面に出ます。また、知覚終枝は三角筋を覆う皮膚に分布します。第5・6頚神経の神経根が絞めつけられると、痛みの電気信号が伝えられ腋窩神経のどの部分も緊張する可能性があります。斜角筋かもしれないし、肩甲下筋かもしれない、三角筋や小円筋かもしれません。だから各々の反応をみて、緊張しているところがあれば刺鍼します。
 神経の電気信号は双方向に伝わるので、神経根に緊張があれば斜角筋や三角筋、小円筋に緊張が伝わるかもしれないし、逆に抹消から中枢にも伝わります。腋窩神経を例にとりましたが、実際はどの神経が圧迫されて肩がこっているかはわからないので、頚~上肢の反応は丁寧に診ます。
 また、顎関節症があったり歯が悪かったりしても、頚肩に影響を及ぼすので顎関節周りに鍼をすることもありますし、歯が悪ければ歯科医への受診をおすすめすることもあります。


 

 
 
 
 
 

肩こり防止の為に

家庭での養生法と一緒ですが、手元を見る姿勢を避けるというのがメインになってきます。パソコンでの作業や、読書や手芸等、携帯電話やポータブルゲーム等、日常生活で手元を見る姿勢って多いですよね。特に鍼をして後は弛めた筋肉をすぐに使うのはよくないので手元をみる姿勢を避けます。うつ伏せで寝転んで本を読むのも首の後ろの筋肉に負担がかかるのでやめましょう。寝転んで本を読むのなら仰向けで手を伸ばして読むか、高さの丁度いい枕を使って横向きで読むのがいいでしょう。

事務作業をするときは書見台を使って用紙や書籍を立たせます。デスクトップのパソコンだったらモニターの下に厚手の物を置いて、モニターを目の高さと同じくらいにします。ノートパソコンであればキーボードを外付けして本体の下に物を敷きます。もしくはノートパソコンスタンドを使うとデスクトップの容量でディスプレイの高さをあわせることができます。
 ずっと下を見ていると首の後ろから、背中が丸々ために背中の筋肉が緊張しっぱなしになりますからね。日本全国のパソコンのモニターを目の高さにまで上げて、書見台を使ったら作業効率がかなり違います。首肩の緊張が和らぐと脳への血流もアップするので、頭の回転も速くなります。そう考えるとかなり賢い設備投資なはずです。医療費もぐんと安く抑えられます。そんな会社はないでしょうか。話が少しずれましたね。またバッグの持つ腕は大抵決まっていますが、それも交互にしたほうがいいです。最初は違和感がありますが徐々に慣れます。